中古車を購入する際、値段が格段に安くなる修復歴車って気になりますよね?
本当は、修復歴車でも完璧に補修されていれば問題ない場合もあり、お買い得な場合もありますが、粗悪な中古車は避けたい!誰しも中古車を検討しているときそう思うかと思います。
中古車販売店で、プライスボードを見てみると修復歴無しになっていて購入したけど、ふたを開けてみると修復歴車だった!ということもちらほら...
中古車市場に流通する中古車の約10%ほどの車が修復歴車という事実もあります。
そういった車を見分けるために、車に詳しくない方でも簡単にチェックできる7つのポイントを中古車査定士がこっそり教えます!
前から車を見たときのチェックポイント
1.ボンネットとフェンダーの隙間は均等か
2.ヘッドライトとボンネット、フロントバンパーと隙間は均等か
修復歴のある車は、これらの隙間が均等では無い場合があり、車に詳しくないの方や、一般ユーザーの方でも違いが分かるほど、隙間の一部が狭かったり、広がっていたり、ずれていたりしますので、要チェックポイントです!
(ただし、前述のチェックポイントに該当する隙間があった場合でも、実際には修復歴車ではなく、交換や改造の時に発生したズレの場合もありますので、あくまで参考としてご確認ください。)
後ろから車を見たときのチェックポイント
1.テールランプとトランクの隙間は均等か
2.リアバンパーとリアフェンダーの隙間は均等か
後ろから車を見た場合も、前から見たとき同様にパーツごとの隙間を確認しましょう。
修復されている場合、隙間が違っていたり、ずれていたりすると修復歴がある場合があります。
ナナメから見たり、いろいろな角度から車全体を見回し、塗装の色合いもチェック!ナナメ前や、ナナメ後ろなど、いろいろな角度から車全体を見ることによって、塗装の色合いの違いや、ひずみ(軽度のへこみ)などを見つけることが可能です。
塗装の色合いや、ひずみなどがある部分がある場合は、事故などによって、板金塗装や交換されている可能性がありますので、該当箇所の取付部分や隣接する部品との隙間を入念にチェックしましょう!
.横から車を見たときのチェックポイント
1.ドアとドアの隙間は均等か
2.ドアとフロントフェンダーの隙間は均等か
3.ドアとリアフェンダーの隙間は均等か
横も、前や後ろから見たとき同様に確認しましょう。
修復されている場合、隙間が違っていたり、ずれていたりすると修復歴である場合があります。
ここまでのポイントまとめ
車が新車で生産され、出荷される時点ではメーカーの許容範囲で、隙間のずれはありますが、ほぼ隙間は均等になっています。
この隙間が、一般ユーザーの方でも分かるほどの違いがあれば、修復歴や事故歴などの可能性が高いといえます。
この【隙間】というチェックポイントをよく確認してみてください。
実際に車を見てみれば、隙間が少しずれている車もあれば、大きくずれている車もあります。
少しでも気になる箇所があれば、販売店に聞いてみましょう。
ボンネットを開けて確認するチェックポイント
ボンネットのシーラー※や取付部分、ボルトをチェック
※シーラーとは、接合部分の隙間に塗ってシールをするもので、水や埃、臭気、音などを遮断し、切り口を覆って、錆の発生などを防止するために充填されています。
そのシーラーを塗りなおした跡があったり、取付部分のヒンジやボルトなどが新しくなっていれば修復している可能性があります。
①エンジンルーム内の各部品の取付箇所、ボルトをチェック
各部分のボルトをチェックし、違うボルトや塗装が塗られていないボルトが使われている場合、修理や交換が行われている可能性があります。
事故で交換されているものなのか、他の理由で交換されたのか確認してみましょう。
中でもヘッドライトの取付部分は要チェックポイントです!
ヘッドライトの取り付け部分は、樹脂(プラスチック)で出来ているものがほとんどです。樹脂で出来ているため、軽い事故でも簡単に割れたり、折れたりします。
折れたり、割れたりしている部分を接着剤などで修復されていたり、極端に片側だけヘッドライトが綺麗な場合などは、どうして修復されているのか、なぜ交換されているのかの確認が必要です。
②フロントフェンダーの取付部分、ボルトをチェック
フロントフェンダーの左右のボルトを見比べましょう。
ボルトの塗装がはげていたり、削れていたりする場合や、違うボルトが使用されているということはそのボルトを外したという証拠になります。
ボルトを外しているということは、事故により交換されている可能性が高いので確認しましょう。
トランクを開けたときのチェックポイント
トランク部分も基本的にはボンネットのチェックポイントと同じポイントが多いです。
①トランクフードの取付部分のボルトをチェック
ボルトの塗装がはげていたり、削れていないかチェックしましょう。外したことがあれば修復している可能性があるので確認しましょう。
②トランクフードのシーラーをチェック
トランクのシーラーも、塗りなおした跡がないかチェックしましょう。
③トランクルームのシーラーをチェック
トランクルームの中の継ぎ目にも、シーラーが使用されているのでチェックしましょう。
この際、パンクなどを起こした際、緊急交換するためのスペアタイヤがつまれているところを確認しましょう。
最近の車にはスペアタイヤがつまれておらず、パンク修理キットだけのものが多いですが、一番底のトランクフロアを確認すると、リアバンパーだけを交換してトランクフロアはそのまま補修されていない場合があります。
トランクフロアが修復されていない場合、浸水して錆が発生したり、侵入した水が腐って異臭がすることもあるので、確認しておきましょう。
トランクフロアに錆が見られる場合、車の外側(トランクフロア下部分)にも、錆が無いか要チェックしましょう。
また泥が乾いたものや、ひどい錆が発生している場合「冠水車」という可能性もあります。
一度水に浸かってしまった車は、電気系統の故障やエンジンのトラブルなど問題が発生する可能性が高いので、このような状態である可能性が高い車は、たとえ安くても避けた方が無難です。(のちのち発生する修理代が非常に高くつくため、結果割高な車になってしまう可能性があるため)
ドア周りのチェックポイント
ドアの取付ボルトをチェック
ドアのヒンジ部分のボルトは、通常外すことがないので、ボルトの塗装がはげていたり、削れていたりするとなると修理や交換がされている可能性があります。
ドアのシーラーをチェック
ドアのシーラーも塗りなおした跡がないか確認しましょう。
下回り(車の底部分)のチェックポイント
クランプ跡が無いかチェック
フレーム修正機で修復した車でよく見られるのが、ジャッキポイント(車を持ち上げるための補強された部分)周辺にクランプ跡と呼ばれる巨大な洗濯ばさみで挟まれた跡のような模様がついているものがあります。
クランプ跡が付いている車は、フレーム修正機で修復しているため、比較的大掛かりな修復作業を行っている可能性が高いので必ずチェックしましょう。